
- 「置ける」のに「搬入できない」家が非常に多い
- 図面上通るように見えても通らない
- 箱を開けたら返品できない
- 吊り上げは有効だが万能ではない
- 物理的に吊り上げ可能でも費用が現実的とは限らない
- 家を建てたり家電を買うときは「搬入可能か」に注意
1.「置ける」のに「搬入できない」家が非常に多い
ホームレンジャーには
- 冷蔵庫やドラム式洗濯機などの大型家電、大型家具の搬入に困っている
- 家の2階に冷蔵庫を搬入してくれる業者がいない
というご相談が日常的に寄せられています。

原因は「置き場所はあってもそこまでの搬入経路が確保されていないから」です。
最近の大型冷蔵庫を想定していない既存の住宅・古い住宅ならまだしも、新築の家でも同じ問題が起きています。
「簡単に搬入できないのは意外」と感じる住宅販売業者さんもいらっしゃるほどなので、一般的にはあまり重要とは思われていないのでしょう。
2.図面上通るように見えても通らない
大型冷蔵庫やドラム式洗濯機などは大きいだけでなく重量があります。
仮に図面上は通りそうでも、あまりにギリギリで余裕が無い場合は搬入できません。
壁にぶつけて傷がついたり、階段を上がる際に人力ではどうしようもなくなったりと危険だからです。

図面上は問題なさそうでも、搬入できないということも
このため「縦横に10cmの余裕がなければ搬入しない」といったルールを設定している家電量販店さんや運送業者さんが珍しくありません。
しかも10cmの余裕があれば安全に搬入できる、とも限りません。
階段や廊下にクランプがある、天井が低くなっている箇所がある、といった諸条件によって搬入できないことがあります。
3.箱を開けたら返品できない
幅がギリギリのケースでは箱(ダンボール)を取り外して搬入する必要があります。
ここで重要なポイントは箱から出せばその時点で返品は効かなくなるということです。「やはりギリギリで搬入は無理だった」となったら買い取る必要があります。
販売店が無料で引き取ってくれるということはまずないでしょう。
なのでギリギリの場合は搬入を断念するのがお客様のためにも重要なのです。
ホームレンジャーは一番狭い場所の余裕が5cmもないような条件で搬入することもあります。でもそれは成功する自信がある時だけです。一か八かのような条件ではやりません。
「どうしてもその冷蔵庫でなければ困るので多少傷を付けても良いから搬入してほしい」というご要望にお応えすることもありますが、あくまでも例外です。
4.吊り上げは有効だが万能ではない
玄関や階段を通らない場合にどうするかというと、2階や3階までクレーンや人力で吊り上げ、大きめの窓やベランダから搬入する手法をよく使います。クレーンだと玉掛けと呼ばれている作業です。ホームレンジャーでは吊り作業と呼んでいます。
ただし2階の開口部の構造、外構(塀など)、付近の電線の位置などによっては搬入できないことがあるのでご注意ください。
盲点となりやすいのが周囲の環境や建物の変化です。の1つが新築のお宅で外構の工事をする前に搬入した大型家電です。
新築のお宅では外構の工事前に冷蔵庫を搬入することがあります。
塀がない状態では問題なく搬入できた冷蔵庫が、買い替えの時には塀が邪魔でそもそも搬出にさえ困る
ということがあり得るのです。

塀ができた後は搬入・搬出が難しいということも
さらには
前回クレーンで吊り上げて搬入した際にはお隣が空き地だったのに、その後家が建ってしまったのでクレーンを使えない
といった可能性もあります。
5.物理的に吊り上げ可能でも費用が現実的とは限らない
電線がベランダ付近を通っているためクレーンや荷物が電線に引っかかる、ということがあります。
問題がその電線だけなら、電線より高く吊り上げられる大型クレーンを使って搬入できるかもしれません。
ただし住宅地でそのような大きなクレーンを使う場合、家の前の道路を塞いでしまう可能性があります。
道路の使用許可を得た上で作業中は通行止めをするなどの対応が必要です。
ご近所に迷惑がかかるというのも気になる点ですが、追加の人員も必要になるのでかなり費用が高くなります。
下手をすると冷蔵庫より搬入コストの方が高いということもあり得ます。
人力の吊り作業はそもそも費用が高くなりがちです。難しい条件であればさらに多めの人員が必要になるため、やはり費用が問題なると考えられます。
6.家を建てたり家電を買うときは「搬入可能か」に注意
繰り返しになりますが「せっかく買った家電・家具を搬入できず困っている」というご相談が本当に多いです。
家を建てるとき(購入または借りるとき)、家電や家具を購入するときには、次のことにご注意ください。
「冷蔵庫や洗濯機、大型家具を設置する場所だけでなく、そこまで搬入するための経路が重要」です。
あまりにギリギリな大きさでは搬入できたとしてもコストがかかります。
家電はいつか交換が必要です。引っ越す際にも搬出が必要です。その都度コストがかかるということです。
本当にご注意ください。























